在りのままを生きていきたい

2年前にアトピーになったときから
僕が決めていたことは

「隠さない」ということでした。

 

 

アトピーの辛さっていくつもあるのだけど
そのうちのひとつが、「見た目が変化すること」だと思う。

 

首や腕、場合によっては顔そのもの
アトピーによって色が変わったり、肌の質感が大きく変わることがあって

一番活性化してるときなんかは
会った人にぎょっとされるようなこともある。

 

僕も、一番大変だった昨年の夏に
お店のレジでお金を渡そうと差し出した

ガサガサになった手の甲を見た店員さんが
ビクッと体を震わせた瞬間を感じたり

久しぶりにあった友人や知人が
僕の顔を見た瞬間に言葉を失ったり

大きなことから細かいことまで
それはそれはいろんなことがありました。

 

ただでさえも身体的に辛くて
その肉体的苦痛で精神的に追い込まれているとき

その他人からのリアクション
結構地味に傷つくんですよね。

 

 

本当の自分を隠さない

自分がアトピーになってから知ったのだけど
実は世の中にはアトピーの人って少なからずいて
その結構な割合の人が、アトピーを隠して生活している

ステロイドや免疫抑制剤で症状を抑えたり
女性だったら化粧を厚く塗って隠したりね。

 

その気持ちはよくわかるのです。

ましてや、仕事によっては
綺麗な外見を求められるものも、少なからずあるしね。

 

僕も、セミナーで人前に立つことで
何人もの人に、自分の姿を晒さなければいけなかった。

 

でも、でもね、

そんなみっともない自分の姿
他人に見せたくなんかないけれど

そのときの、相手からのそのリアクション
傷ついたり落ち込んだりもするけれど

それでも、その自分の状況を
アトピーで大変な状況を、隠さない

と決めたんです。

 

たとえどんなものでも
たとえどんな容貌でも
たとえどんな状態でも

それが、その状態が
そのときの僕自身だから。

 

 

もちろん、人前に出るときは
できる範囲で整える努力はしました。

少なくない痛みをともないながらも風呂に入り
清潔な服を着て、髪を整える。

 

できる範囲で取り組みながら、
でも、隠さない

 

まるでなんでもないかのように
何も大変なことなんてないかのように

そんなありもしない虚構の姿を
意図的に作り上げるようなことはしない

 

だってそれは、
本当の僕じゃないから。

 

「言わなくていい」と、「隠す」の違い

もちろん、わざわざ言わなくていい
ということはあると思っています。

 

会う人誰にでも
アトピー話を振りまく必要はないし

ブログやFacebookに
悪化している肌の写真をわざわざ載せたり

 

そういった、相手の心情を無視した押しつけ
をしたいとは思わない。

 

けれど、そのことと、
「都合の悪い自分を隠す」という行為は
まったく違うと思うのです。

 

「あることを、隠す」
「あるのに、ないかのように振る舞う」

そのいびつな構造
関わる世界をもいびつで違和感あふれるものにしていき
やがては自分自身をも苦しめていくから。

 

「隠す」という行為に秘められた
後ろめたさや罪悪感こそが

その人を取り巻くエネルギーの流れを滞らせ
そして淀んだものにしていくから。

 

世間では優等生だと思われていた人が
とても良い人だと思われていた有名人が

ある日突然、
思いもよらない事件を起こしたり
イメージと反対の素顔が明らかになったり

 

そんなことは昔から今まで
数限りなく起きてきたけれど

都合の悪い顔を「隠す」という行為
そこにとても大きな「影」を作り出すのです。

 

いまがどんなに辛く苦しくても
僕はその道を選びたくはなかった

流れのままに、あるがままに
そのときの正直な自分の姿を受け入れ
その姿で人前に立ち続けていこうと決めた。

 

ただそれが、自然なことなはずだから。

 

ハリボテの成功者より、生身の人間がいい

ほんとね、表には言えないような

様々な問題を抱えてる「成功者」って
実は世の中にはいっぱいいるんです。

 

僕は、そんな大きな「影」を作りながら進む
「成功者」になりたいんじゃない

 

その瞬間に仕事が上手くいくよりも
その瞬間に他人から良く思われるよりも

それ以前に、
ただのひとりの人間でありたいと思う。

 

もしそれが、人間としての
自然な自分を犠牲にしなければ得られないものなら

それは、僕が求めているものではないから。

 

 

仕事や環境や人間関係など
もしも隠さなければいけないような状況にいるのなら

それは、いま居るその状況そのものを
見直す必要があるということ。

 

本当の自分を、
隠さなければ、抑えなければ、犠牲にしなければ

そうしなければ成り立たない環境なら
その環境そのものを変えてみる。

その重要な選択に気づく
とてもいい機会なのだと思う。

 

そのときにどう思われようと
たとえ傷つきうなだれることがあろうと

誰にも後ろめたくない
そのままの自分で在り続けていきたいと思う。

 

僕はそうして、生きていきたいと思うよ。

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