すべてが調和の中にあるこの世界で

5年ほど前のこと。

 

ある平日に休みが取れた僕は

太陽が高くなりつつある昼前に外に出た。

 

 

 

その日は、

とても天気がいい日で。

 

あまりの気持ちの良さに

その日の予定を全部すっ飛ばすことに決めて

 

僕は自転車にまたがった。

 

 

 

行くあてなんてなくて

右へ左へ気の向くままに

好きな道へハンドルを切り

 

やわらかな空気感と

あたたかく降り注ぐ陽の光を感じながら

 

ゆっくりゆっくりペダルを踏み続けた。

 

 

 

そうしているうちに

いつのまにか知らない道を進み

 

まったく見覚えのない住宅地の中を進んだ。

 

 

 

右へ左へ曲がりくねっていた進路は

やがて何かに導かれるかのように

住宅街を通る道をまっすぐ進み続けた。

 

 

 

2駅分ほど進んだところで

大きな公園に行き着いた。

 

その地域に移り住んで5年ほどたつのに

まったく知らなかった大きな公園。

 

 

 

自転車を止め、公園の中へ入り

しばらく歩くと

大きく開けた場所に行き着いた。

 

 

 

芝生でいっぱいの

野球のグラウンドほどの広さの空間に

 

ほんの数組の家族連れが

思い思いにくつろぐ姿が見えた。

 

 

 

ふと思い立って

ひらけた場所の端にある木陰の下に座り

目を閉じ瞑想をしてみた。

 

 

 

普段は、最初は雑念が多い瞑想も

 

このときはほんの3度

深く腹式呼吸をしただけで

 

あっという間に

深い瞑想状態へと入っていった。

 

 

 

 

瞑想による変性意識の中

 

そこに在ったのは

地球全体を包み込む意識だった。

 

 

 

 

 

 

自分が地球そのものであり

地球に存在するすべての存在であり

 

同時にそのすべての存在を

客観的に見ているし

また体験もしているような意識。

 

 

 

「自分が自分以外の

すべてとつながっている」

 

というようなものではなく

 

「自分は世界であり

同時に世界もまた自分である」

 

という圧倒的な感覚。

 

 

 

この世界には

いくつもの歓びや、幸せや、感動や

 

 

地球上のすぐ近くでも

そして遠い反対側でも

 

そこには

貧困や、飢餓や、差別や、虐待や、戦争や

 

数えきれないほどの

対立や分断があり

 

 

数えきれないほどの

怒りや、悲しみや、嘆きや、絶望感や

 

それら混沌とした世界だけれど

 

 

 

それらすべてを含めて

いまこの瞬間、調和の中にある

 

 

 

その圧倒的な感覚だけがあった。

 

 

 

 

理屈も思考も、

世の中の常識も

 

いまの世界を形作る

それらすべての枠を超えて

 

 

 

どんな世界の悲喜こもごもも

すべてを含めて調和している地球と

 

その地球をホールドしている

とてつもなく大きな愛の

たしかな存在感

 

 

 

その感覚があった。

 

 

 

 

あれから5年たったいまも

僕の中に残るあの感覚。

 

いまも時々思い出す

あの調和と愛の感覚。

 

 

 

だからね、

何が良いとか悪いとかじゃないと思うんです。

 

 

 

何があろうと

どんなことが起ころうと

 

幸せだろうと

幸せじゃなかろうと

 

 

 

それらすべては

この地球とともに調和の中にあって

 

それらすべてが

大いなる宇宙の流れとともにあって

 

 

 

ただ必要な出来事があり

ただ必要な体験があり

 

 

 

そしてそれらすべてが

調和と愛の中にある。

 

 

 

そのことだけは

いまも確実に信頼しているんです。

 

 

 

 

 

 

ひとつだけ言っておきたいのは、

 

この体験があって

それで人生がいきなり変わったりはしないんですよ。

 

 

それからも仕事は大変だったし

人間関係で悩みもしたし

お金に頭を悩ませたりした。

 

 

 

人としての体験があり

人間としての学びは変わらずにあった。

 

 

 

 

でもね、そんな

変わらないような日常生活を送りながらも

 

 

このときの体験は

言葉では言い表せない圧倒的な体感覚は

 

それからもずっと僕の中にあり

道に迷いそうになる度に僕を導いてきた。

 

 

 

悩んだとき、つらかったとき、胸を痛めたとき

 

そんなときにいつも

北極星のように僕の頭上に輝き

道を指し示してくれたのは

 

このときの体験と

変わらず残り続ける調和と愛の感覚だった。

 

 

 

いついかなるときでも

地球のすべては調和していて

 

いついかなるときでも

すべては宇宙の流れとともにある

 

 

その信頼感だけを抱きながら

いまという瞬間を重ねてきた。

 

 

 

そしていま、

世界のすべては必要な出来事であり

 

あらゆる悲喜こもごも

すべてが調和の中にあるという

 

その宇宙への信頼感は

僕の中で確信的なものになりつつある。

 

 

 

そりゃ人間としての感情はある。

 

わかってるけど勘弁してくれよ

って思うことだってもちろんある。

 

 

 

でもね、それでも

それらすべてが調和してるんだ。

 

調和してると思えない

それらも含めたすべてが調和の中にあるんだ。

 

 

 

 

だから、その中で

この世界の中で自由に生きたらいい。

 

 

 

 

いまそう思うんです。

 

そしてこの想いこそが

これからなお一層大切な時代に

なっていくと思っています。

 

 

 

 

宇宙意識で地球を生きよう。

 

 

人という存在も

地球という世界も

 

より大きく還っていくときだ。

 

 

 

 

何が正しくて、何が間違っている

 

 

そんな一元的な価値観に縛られるほど

地球は小さくない。

 

 

 

 

宇宙に身をゆだね

その大きな懐に抱かれて、いまを生きよう。

 

 

 

あなたは世界であり

世界もまたあなたそのものなんだ。

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